東京でも活用されているファクタリングの手数料の相場
個人事業主や小規模事業者などで急に事業資金を調達したい場合に特に便利な調達方法の一つであり、実際に多くの人が利用しているのがファクタリングです。
東京には幾つもファクタリングの専門業者があるため、利用に慣れていない場合にはどの業者を利用したら良いのか、利用手数料の相場はどうなのかがわかりません。
初心者でも無理なく利用するためのポイントを解説していきます。
もくじ
そもそもファクタリングとは?取引内容を解説します
まずはそもそもファクタリングとはどのような資金調達方法であり、利用することでどのようなメリットがあるのかを解説していきます。
ファクタリングは取引先から未回収の売掛金を利用して事業資金を用意する資金調達方法であり、具体的には専門の業者に売掛金の売却を行います。
債権を利用する資金調達というと手形割引を連想する人も多いでしょうが、手形割引は手形を担保にお金を借りるのに対し、ファクタリングは売買契約であるため、契約後に売掛金が不良債権となった場合でも自社で売掛金の賠償をしなくても良いメリットがあります。
また銀行や信用金庫の融資のように厳しい審査があるわけではないので、自社の経営状態が良くない場合でも利用可能です。
極端に言えば税金を滞納していても、赤字経営でも利用できますし、最短で即日資金調達が可能な業者も東京には多いので、銀行に融資を断られた場合や、急いで資金調達をしたい場合などに便利なのです。
未回収の売掛債権を速やかに現金にできるので、キャッシュフローの改善にも効果的です。
通常よりもはやく債権を資金化して経営状態を改善したい場合にも効果的です。
2社間取引は掛け目が高くなりがちです
ひとえに東京でのファクタリングの手数料の相場と言っても取引内容によって金額は大きく変化します。
より手軽に取引ができる2社間取引ではどの程度の掛け目や手数料が相場なのでしょうか。
各業者ごとに微妙に掛け目は異なりますが、2社で手続きをする場合概ね売掛金金額の1割から3割程度を手数料として業者に支払う必要があります。
仮に売掛金の金額が100万円だった場合、業者には10万円から30万円程度の金額を支払い、手元には70万円から90万円程度の資金が入るイメージとなります。
銀行などで手形割引を利用する場合も手形から一定金額が差し引かれた金額が手元に入るわけですが、それと同じだと考えると分かりやすいでしょう。
なお、どの業者でも一般的に利用金額が少額の場合には掛け目が高くなりがちで、利用金額が巨額の場合には掛け目は低くなりがちです。
お得に2社間取引をしたい場合にはできるだけ大きな金額で申し込みをするのがおすすめです。
利用可能金額は業者ごとに異なりますが、東京の優良業者であれば1,000万円の取引にも対応している業者も存在します。
3社間取引はお得に取引ができます
売掛金の売却をしたことを取引先にも知らせておきたいと考える人や、よりお得にファクタリングを利用したいと考える人におすすめなのが、3社間取引です。
自社・先方・専門業者の3社が交わって取引をする場合の掛け目や手数料の相場はどの程度なのかを解説していきます。
一般的に2社だけで手続をするのと比較して3社で取引を行う場合はよりお得に利用ができるようになっており、東京で3社で手続をする場合の相場は売掛金の金額の1%から5%程度となっています。
仮に100万円の売掛金を資金化する場合には業者への支払いが1万円から5万円程度となり、手元には95万円から99万円程度入るというイメージになります。
また2社で手続をする場合と同様に3社で手続をする場合も、金額が大きくなれば大きくなるほど利用額が安くなる傾向があるので、お得に資金調達をしたい場合にはまとまった金額で申し込みをするのが良いでしょう。
3社で取引をする場合、ファクタリングの業者が背負うリスクや行わなければならない事務作業等に大きな差が生じます。
業者のリスクや手間がかからない分、3社での取引の方がお得となっているのです。
2社間取引と3社間取引の違いやメリット
ファクタリングには自社と専門業者だけで売買をする2社間取引と、自社と専門業者と売掛金を出した先方で売買をする3社間取引があります。
2社だけで手続をする場合と3社で手続をする場合では手数料に大きな違いがあることについては先に触れましたが、掛け目以外にはそれぞれの取引にはどのような違いやメリットがあるのでしょうか。
2社だけで手続をする場合、あまりお得に資金調達ができないイメージがありますが、先方を介さないため、より安全・安全に資金調達ができるメリットがあります。
売掛金を売却し、急いで資金調達をする場合先方に「この会社の経営状態は危ないのではないか」と思われてしまう可能性も高く、その後の取引がやり難くなってしまうリスクがあります。
実際に先方にファクタリング利用を知られたくない理由で、多少利用料が高くても2社でのやり取りを希望する事業者は大勢いますし、2社間取引を専門的に行っている業者も少なくありません。
業者選びをする際には、その業者が2社での手続と3社での手続のどちらに強みを持っているのかなどを確認しておくことも大切と言えるのです。
手数料の内訳を理解しておくことも大切です
2社だけで取引をする場合と3社間で取引をする場合の手数料の相場やそれぞれのメリットなどについて確認が済んだところで、手数料の内訳について確認をしていきましょう。
2社で取引をする場合には10%から30%程度の掛け目が相場となっているわけですが、その中身はどうなっているのでしょうか。
業者の儲けの割合が大きいと考えられがちですが、実は業者の取り分は50%未満というケースが多くなっています。
印紙代や紹介料などの料金のほか、固定費用の中でも特に大きな割合を占めるのが登記費用です。
登記費用と印紙代などだけで固定で全体の10%から15%程度の費用がかかってしまうため、ファクタリング業者からすれば安くしたくても10%から30%程度の利用料金を請求しなければビジネスが成り立たなくなってしまうのです。
また登記の抹消などの各種手続きを行うために遠方まで出向かなければならない場合、出張費などの経費が追加でかかることもあり、その場合にはさらに利用料金が高くなります。
業者は与信から金額を決定しています
東京でファクタリングを利用する場合特に手数料に注意を払うのはある意味当然と言えます。
それでは東京でサービスを実際に利用する場合、掛け目は何によって影響されているのでしょうか。
ファクタリングの専門業者は与信で自分たちの儲けの金額を決定しようとします。
与信とは自社に対する信用尺度であり、簡単に言えばサービスを利用しようとしている人が信頼できるのであればリスクが少ないと判断し、またサービスを利用してもらいたいと考えて、自分たちの儲けを低くします。
逆にサービスの利用者の信用度が低い場合にはそれなりのリスクを背負うわけですから、自然と自分たちの儲けを大きくしようと考えているのです。
2社だけで取引をする場合と3社で取引をする場合では掛け目に大きな違いがありますが、これもリスクが大きく関係しています。
2社だけで取引をする場合、スライドする形で専門業者に売掛金が支払われるのに対し、3社で取引をする場合には売掛金が直接専門業者に振り込まれるので、業者側からすればより安全に売掛金の回収ができるのです。
またリピーターか一元の利用者かで利用金額も変わってくるため、同じ業者のサービスを継続して利用することでも与信が高まり、お得に取引ができるようになります。